STL データに問題があると、3Dプリントの見積もりや造形に時間がかかります。依頼の前に、次のポイントを確認しておくとスムーズです。開成の見積もりツールでは、STL を読み込むだけで多くの項目を自動で確認できます。
1. ファイル形式
- 対応しているのは STL(バイナリ・ASCII) です。STEP、OBJ、3MF などは、CAD から STL に書き出してください。
- 1ファイル20 MB、20万三角形まで。超える場合は、書き出し時の分割数(解像度)を下げてください。
2. 単位と大きさ
- STL には単位の情報がありません。見積もりツールで mm / cm / inch を選び、表示された寸法が想定どおりか確認してください。寸法が10倍・25.4倍ずれている場合は、単位の選び間違いです。
- 使用予定の Bambu Lab P2S の公称造形範囲は 256 × 256 × 256 mm です。超える部品は、分割をご相談ください。
3. 閉じたメッシュになっているか
見積もりツールは、次の問題を自動で検査します。問題があると重量と料金は自動で出ず、個別のお見積もりになります。
| 検査項目 | 内容 | 直し方の例 |
|---|---|---|
| 境界辺 | メッシュに穴が空いている | CAD で面を閉じて書き出し直す |
| 非多様体辺 | 1本の辺を3枚以上の面が共有している | 重なった面や接触した形状を整理する |
| 面の向き | 隣り合う面の表裏がそろっていない | 法線を統一してから書き出す |
| 退化面 | 面積がほぼ0の三角形がある | メッシュの修復機能で取り除く |
4. 複数の部品が1ファイルに入っていないか
離れた部品(連結成分)が1つのファイルに複数あると、重量は個別に確認します。部品ごとにファイルを分けると、見積もりが早くなります。中空の部品も個別に確認します。
5. ツールでは分からないこと
次の点は自動では検査できないため、担当者が確認します。気になる点は相談メールに書いてください。
- 自己交差や部品同士の重なり
- 壁の厚さ(重量の見積もりは外皮0.8〜1.2 mm を仮定しています。それより薄い壁は造形できない場合があります)
- 強度、オーバーハングとサポート、造形の向き
チェックが終わったら
見積もりツールで参考額を確認し、相談メールに STL を添付して送ってください。依頼の流れと料金は「3Dプリント依頼の流れと料金の目安」で紹介しています。
